3段から4段に改造することはできますか?

はい、可能です。改造というよりは脚パイプの組み換えだけで変更できます。ただ3段目のパイプ先端にはネジが切られておらず石突ゴムがはまっているだけなので、4段目のパイプを差し込んでも固定することができません。3段目をネジの切られたパイプに交換のうえ4段目を挿入し、金属ロックリング・内部ロックリング・4段用の石突ゴムを取り付ければ完成です。
4段から5段、3段から5段なども同様で、お得なセット価格も設定していますのでお問い合わせください。

ヘッド一体型から分離型に改造することはできますか?

はい、可能です。ヘッド一体型三脚ではEVポストから伸びたパイプがヘッドのドラムを貫通する設計となっています。分離型のEVポストには雲台の台座となる円形ベースが取り付けられ、中央にUNC3/8-16(太ネジ)のオスネジが設けられています。それぞれ製造段階で強固に接着されていますので、EVポストごと交換する必要があります。
取り外したヘッドをその円形ベースまたは他の三脚にねじ込んで使えるようにするためには、ヘッドの台座となる部品を装着する必要があります。こちらもお得なセット価格を設定しています。

ハスキー三脚はどうして脚パイプの開脚角度が変えられないのですか?

足の開脚角度を変えるためには、3本の脚がまとまる三脚ボディを複数の部品で作り、それを動かせるようにする必要があります。実はこの三脚ボディが三脚の本体として非常に重要で、ほとんどの三脚の「耐荷重」の数字はこの三脚ボディの強度によって決まります。部品をよく見ると、HUSKYの三脚ボディは完全に1つの金属から出来ており、そこにEVクランクギア、ストッパーノブ、ガイドパイプなどが装着されているだけです。また三脚ボディとパイプ先端の脚部アダプターは面接触するように計算されています。いずれも充分以上の堅牢性・耐久性・安定性を確保するための設計で、なにかを犠牲にすることはプロカメラマンが望んでいないからです。
また三脚を横から見た時に、二本の脚パイプと地面が作る三角形に注目してみてください。平坦な地面では二等辺三角形になると思いますが、頂角の角度が60度未満だと機材の重さは真っすぐパイプに伝わり、60度を超えるとパイプが横にたわむ方向に荷重が掛かってしまいます。60度を超える角度で開脚できることと安定した撮影ができることはイコールではないのです。

ローアングル撮影に不利ではないですか?

前の質問に関連しますが、開脚角度が変えられる三脚でローアングルの撮影をしようとすると、脚をいっぱいに開いても地面から15cmほどの高さは出てしまいます。そこに雲台が装着され、その上にカメラボディやレンズが乗ると最低撮影高は低くても25~30cmほどになる三脚が多いようです。
HUSKYのエレベーターを引き抜いて逆刺しにして撮影をすると、ヘッド一体型三脚では横軸パン棒の長さぶんだけ、約13cmの高さから撮影が可能です。KIRKモデルやヘッド分離型三脚にボール雲台を組み合わせ、L-ブラケットを併用するとカメラを横向きや逆さまにしなくても完全に着地するまで下げられます。
本当にローアングル撮影が自在にできるのはこのエレベーター逆刺し撮影が可能かどうかによります。

脚パイプを締める・緩めるときに上のパイプが一緒に回ってしまうは不便ではないですか?

脚パイプがロックリングと一緒に回転しないようにするためには、パイプの内側に背骨のように1本(または2本)リブを立てる必要があります。金属パイプにこの加工をすることは不可能ではありませんが、非常に高額なコストが掛かってしまい、それを製品価格に反映させるのはやはり望まれていないという判断です。
また脚パイプの断面は真円に近いほど強度は最大化されます。余計な加工をすることによりこの真円が崩れて強度が落ちてしまうと元も子もなくなります。
脚パイプのロックリングを回すときには1段上のパイプを握って、という習慣さえ身につけていただければさほど問題になるとは思えません。

脚パイプの先端は石突ゴムだけで何故スパイクを選択できないのですか?

実は以前、お客様からの要望でワンオフで作ったことがあります。厳冬期のアラスカの夜、本当に低温でカチカチに凍り付いた地面や氷の上では、ステンレス棒をただ尖らせただけのスパイクでは全くグリップせず、かえって滑ってしまって石突ゴム仕様の方がよほど良いという結果となりました。改良版として先端にスキーのストックで使われている超硬チップを埋め込んだスパイクを製作し、ようやく満足いくものが出上がりましたがかなり高価なものとなってしまいました。「どうしても必要」という方には必要でも、「なんとなく便利かな」という方には必要のないコストだと思います。
なお、凍っていない土や砂地の地面にスパイクを突き刺して使用した場合、横方向に力が掛かると脚パイプは簡単に曲がってしまうので、ゴム製の脚パイプを「上から置く」のが正解です。新雪では踏み固めた雪の上にやはり置いて設置してください。

各ロック部分が力を入れて締めないと止まりません

おそらくほとんどの工業製品に共通かとは思いますが、全てのロックリングやロックノブは締め過ぎ厳禁です。金属同士が噛み合うネジ山部分は必要以上の力で締めるとどんどん摩耗してきます。ネジ山には必ず塗布されているグリースが切れていたり異物が混入しているとさらにそのスピードは速まり、最終的にはネジ山を乗り越えて締め付けることができなくなってしまいます。
たとえば脚パイプを引き出して金属ロックリングを締める際に、ギューッと渾身の力で締めないと止まらないのであれば樹脂製の内部ロックリングにグリースや汚れが付着している可能性があります。金属ロックリングを完全に緩めて内部ロックリングを取り外し、プラスチックセーフタイプのパーツクリーナーを使用して綺麗に清掃し、各パイプも拭きあげてから組み立てると症状が改善するはずです。
またEVストッパーノブもトラブルの多い箇所です。EVポストやロックノブの先端が汚れていたりグリースが付着していたりすると必要以上の力で締めないとEVポストが下がってしまうようになり、スチール製のオスネジはアルミ合金製のメスネジを一方的に削ってしまいます。こちらも限界を超えるとノブが空回りして固定できなくなりますので修理が必要となります。

ヘッドのパン棒が曲がってしまいました

3Dヘッドからは2方向にパン棒が伸びており、脚部からは別にEVクランクギアのハンドルが突出しています。もちろんもとは操作性を考えてのこの形状なのですが、もう一つ大事な役割を担っています。何かの要因で三脚が倒れてしまったときに、その衝撃を曲がることで吸収してくれるような材質を選定しています。アクシデントで撮影続行が不可能となることはプロカメラマンにとって致命的ですから、その確率を少しでも減らしてくれるような設計となっています。カメラボディとレンズさえ無事ならば、パン棒が少し曲がっただけだったりクランクギアが収納できなくなる程度で済めばその場は何とかなる可能性が高いですね。
ただ曲がったまま使用を続けているとスチール製のパン棒シャフトと真鍮製の内部ロックコマが平行に当たらず、真鍮側が一方的に負けてどんどん削れてきてしまいます。最終的には内部ロックコマを貫通してパン棒が直接連結ビボットや雲台ドラムに当たってしまいます。このような状態では固定力もコントロール性もあったものではないので、少しでも曲がった状態で使用を継続することはお勧めしません
では曲がったパン棒を真っ直ぐに曲げ直せばいいかというとそうでもありません。一度曲がった金属を力で戻すと内部に細かいクラックが入り、その状態で締めたり緩めたりを繰り返すとクラックがどんどん成長し、突然ボキッと折れてしまいます。撮影中にこうならないよう、やはり一度曲がってしまったパン棒はなるべく早く新品に交換してください。折れてしまって破片が雲台に残っている場合は修理が必要です。